2011年12月31日

家族物に痛烈な批判が…でもわかる。

決定!第33回

【今月のダラクシー賞】人の家族を覗き見して番組だとは……「痛快!ビッグダディ」(テレビ朝日)
(GALAC 2011年12月号掲載) 2011年11月29日(火)配信

それにしてもテレビ局は大家族モノがお好きなようで、番組改編の時期になると、各局、競って大家族モノの新作を放送している印象がある。しかもただの大家族モノではもの足りなくなってきたのか、最近では大家族にプラスαの要素が加わってきた。

たとえば、TBSの「激闘大家族スペシャル〜お父さんは外国人〜イケメン7兄弟+1女10人 国際結婚大家族 日本で育む家族の絆!!」は、オーストラリア人の父と日本人の母の国際結婚モノ、テレビ東京の「貧乏に負けるな!2男12女16人 ワケアリ大家族!!7弾 バツ2母は10人子連れ父は初婚…娘がW妊娠おめでたラッシュSP」はワケアリモノといったようにそれぞれ特徴がある。

そんな大家族モノの中にあって、ひときわ異彩を放っているのが、テレビ朝日「痛快!ビッグダディ」だ。二〇〇六年九月の初回放送から既に一八回も放送され、今年の一月二日には九時間スペシャルを放送したほどの人気番組でもある。この番組のプラスαは何かといえば、男手ひとつで四男四女を育てていく、シングルファーザーモノというところ。

岩手県で妻と離婚し男手ひとつで子どもたちを育てていたビッグダディが、学費の補助がつき、生活費も安い奄美大島への移住を決意。地元の人たちの援助、協力を得ながら、懸命に暮らす家族の姿は感動ですらあった。ところが徐々に話はおかしな方向へ。テレビを見て、別れた妻が他の人との間に生まれた三つ子を連れて来訪。よりを戻したいと言い出した元妻に、当初、面倒は見るが再婚はしないと言っていたが、二人の間に子どもができたために再婚。ビッグダディは出稼ぎに行くも、結局、妻とはうまくいかず、再び離婚したかと思ったら、今度は出稼ぎ先で知り合った十八歳年下二十八歳五人の子持ち女性と電撃再婚。しかもその妻は妊娠中。諸事情により奄美に戻れなくなったビッグダディは香川県小豆島へ移住を決めた……。とまあ、ドラマよりもドラマティックな展開となっているのが人気の所以か。にしても、この家庭にカメラが入らなければ、こうはならなかったのではという気がしないでもない。

「痛快」とは胸がすくような気持ちいいことの意味だが、この番組を見るとストレスが溜まってしょうがない。需要があるからといっても、人の家族を覗き見しているだけで番組だとは笑わせる。撮る阿呆に撮られる阿呆、それを見て喜ぶ阿呆。阿呆の欲望うずまく「痛快!ビッグダディ」に今月のダラクシー賞を贈呈する。

ビッグダディの人生、複雑すぎてストレス溜まる…
アン・ファインというアメリカ人の作家がいる。ヤングアダルト文学を書いている。再婚同士の家庭を書いた作品があるのだが、おっそろしく複雑で、2〜3ページ読んだだけで、関係がわからなくなり、頭が混乱した。再婚同士だと、どっちも連れ子がいる。その連れ子は、週に何回か、あるいは一月ごとに、実の父親、あるいは母親の元で過ごす。その父、ないし母も再婚していて、相手の女および男と、その相手の連れ子がいる…どったけ複雑かわかると思うが…とにかく複雑すぎる関係はストレスが溜まる。

私は大家族物嫌いだ。つまらないから。
posted by みょうみょう at 19:23| Comment(0) | 新聞・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。