2011年12月31日

はぁ、価値観ですか…

幸せ婚の条件は「3高」から「3同」へ変わった?
結婚相談所が「価値観マッチング」を最重視する裏事情

「価値観お化け」がさまよう婚活市場
ツヴァイも重視する新たな結婚の条件
 去る11月9日、結婚相談所を展開する「ツヴァイ」(ZWEI)(本社=千代田区)のサービス説明会が開催された。

 結婚相談サービス業で唯一の上場企業が開催するメディア向け説明会ということもあって、筆者も参加。「帝国ホテルタワー」というお洒落な会場に多少緊張しながらも、「業界の最新動向を知ることができるチャンス」を逃すまいと、気合十分で会場入りした。

 当日は、田路正会長をはじめ、営業本部長(取締役)などが出席する力の入れよう。担当者から市場動向や事業内容の説明が行なわれるなか、昨今の結婚において重視される要素として同社が特に強調していたのは、「価値観」という言葉である。後述するが、「価値観マッチング」を掲げた新サービスの紹介が、説明会の中心的なテーマとなっているのだ。

 しかし、実を言うと筆者は「価値観」という言葉はあまり好きではない。なんだかハッキリしないというか、実態がないものを「結婚の条件」に挙げること自体が晩婚化を推し進めている原因なのではないか、との疑念があるからだ。

「価値観の違い」が別れの原因になると言うが、「音楽性の違い」くらいモヤっとした、曖昧で後味の悪い理由のように感じられる。

 しかし、同社も指摘したとおり、各種のアンケートを見ても、結婚の条件に「価値観が近いこと」を挙げている人が多く、婚活のみならず恋愛においても最も重要な要素の1つとなっている。

 実態のない「価値観お化け」が彷徨う婚活市場。「価値観マッチング」が、空転する「ロス婚」時代の男女関係に一石を投じることができるのか。同社のサービス内容を見ながら考えていく。

 同社が提供している新サービスは、「出会いの羅針盤『愛・コンパス』」というものだ。手順は簡単で、利用者に求められることは「これからの人生で大切なこと」についての32問の質問に、5段階でチェックを付けていくだけ。

すると、自身の価値観が可視化されたレーダーチャートとなり、ライフスタイルやアドバイスが文章化されて提供される。

2人の相性を瞬時に「見える化」する!
コンピューターがはじき出す価値観データ
 ちなみに、筆者は「熱中すること」「シンプル・イズ・ベスト」などの項目が5段階で最高水準。逆に「料理づくり」「休息と癒し」などが2点と低かった。

 さらに、「自分の時間を大切にするのと同じように、お相手の気持ちも尊重しましょう。マイペースさが自分勝手とならないように」とのアドバイスもいただいた。厳しいご指摘だが、結構、当たっているかもしれない。

 担当者によると、この32問は幸せな結婚をした夫婦から得た約10万件の「価値観データ」を参考に作られたもの。開発には3年の月日を費やし、よくある心理テストとは一線を画したものになっているという。

 もちろん、これだけでは終わらない。このサービスの真骨頂が「価値観マッチング」と言われるもので、同社に登録されている異性と自分の価値観データを参考にして結婚相手を探すことができるのだ。

 お相手と自分のレーダーチャートを重ね合わすこともでき、どの部分が合うのか、もしくは合わないのかを「見える化」することができるのも、ウリの1つである。

 現在、サービス利用者は1万人ほどだが、3年後には独身者10万人と成婚者2万人の価値観データを集めて分析し、コンピューターによる「相性適合性診断」で理想の相手を紹介するシステムの構築も、視野に入れているという。

 そもそも、同社はなぜ「愛・コンパス」の開発に踏み切ったのだろうか。

 同社が以前から採用しているのは、「双方向ベストマッチング」という方式。これは属性データを基に、希望の条件が合った2人を引き合わすというシステムだ。言い換えると、「属性マッチング」ということになる
“ポスト条件”時代の婚活道とは?
「ありのままでいられる大切さ」に気づく人も
 しかし、高身長、高年収、高学歴が求められた「三高時代」はすでに終わった。現在は「3同」(仕事観が同じ、金銭感覚が同じ、育った環境が同じ)や「3K」(価値観が同じ、金銭感覚が同じ、雇用形態の安定)が結婚の条件とされている。

 そこで、属性ではなく価値観をマッチングさせる必要が出てきたというわけだ。現在では、「属性」と「価値観」のマッチングシステムを両方活用している。

 価値観マッチングの必要性に関しては、担当者が説明会でこんなエピソードを披露してくれた。

 ある女性会員から「ツヴァイで知り合った男性と新宿のとあるホテルのレストランで食事をしたが、こんなホテルじゃ自分の価値が下がる」という旨の連絡があったというのだ。ホテルのグレードに不満があり、自分を安っぽく見られたと感じてしまったのである。

 しかし、最終的に女性が選んだのは「小さな会社に勤め、年収もそこそこ」な男性。婚活を続けて様々な男性と出会ううちに、考え方が変わり、ありのままの自分でいられることの大切さに気がついたのだ。「この人とならファミレスでもいい」と女性は明るく話したという。

 長引く不況で給料が伸び悩む低成長時代の現代において、「高収入」の相手を求めることは難しいにもかかわらず、専業主婦願望が高まる昨今。属性に固執すればするほど結婚が難しくなるという状況は、もはや自明のものとなっている。

 そういった意味で価値観を新たなマッチングの軸に据えた同社の取り組みは、的を射ていると言えよう。

 しかし、当然、課題も残っている。「属性マッチング」は、条件に合わない人とは初めから出会わないのだから、ある意味合理的なシステムだと言える。一方、「価値観」という非合理なものを可視化し、合理的にマッチングすることがどこまで可能なのかは、全く未知数である。

100%を求めることにはリスクもある
非合理なものを合理的にマッチさせる難しさ
 そもそも、「三高」だって立派な価値観だ。しかし、国民の大半が1つの価値観を共有できた時代は終わり、いわば「タコつぼ化」が顕在化している現代で、「価値観」に婚活の主役の座を与えてしまうことは、さらなるミスマッチを起こすことになりはしないか。

 言うまでもなく、他人と価値観が100%一致することは不可能に近い。妥協するべきところは妥協することも必要である。しかし、価値観をマッチングの基準にしてしまうことで、「100%の一致」を目指して妥協しない男女が増えてしまうのではないかという懸念もある。

 価値観が他人と完全一致することなどは、あり得ない。「ゴールのない探求」に人々を駆り立てることは、さらなる「ロス婚」状態を引き起こしてしまうことにもなりかねないのである。

 結婚の条件に「価値観」を挙げる人が多い現代において、「晩婚化」が進んでいるのがその証拠だろう。「価値観インフレ」とも言える現状が、「結婚したくてもできない」という状況の一因であることを忘れてはならない。価値観にこだわりすぎることは、それを助長することになる。

 また、担当者も指摘する通り、「価値観が合わない方がマッチする」という事態も考えられる。

 たとえば、「インテリアにこだわりを持っている」という価値観がマッチしているからこそ、「アジアンテイスト」か、もしくは「中世ヨーロッパ風」かで意見がぶつかる可能性がある。そうした場合は、どちらかがインテリアに全く興味がないカップルのほうが、上手くいくケースも考えられるのだ。

震災後に高まる結婚相談所のニーズ
価値観マッチングと親和性が高いシニア層
 つまり、結局は相手の価値観データから様々な状況を想定し、自己責任で相手を選ぶしかないということだ。

 ただし、条件一辺倒だったシステムに、「価値観」という新たな視点を導入したことは、評価に値する。「100%の一致」を目指さずに出会いのきっかけとして利用するぶんには、十分に実効性のあるシステムだ。

 また、今後、膨大な量のデータを溜めることで「リコメンド機能」が実装されれば、さらに便利なサービスになるかもしれない。筆者ごときの杞憂など、「集合知」の前ではちっぽけなものになる日が来るのだろうか。


●ロス婚の福音

 ここまで、長々と価値観について語ってきたが、若干、食傷気味になってきたので、最後にツヴァイの説明会で得たその他の情報を記しておきたい。

 驚いたのは、同社における入会者数の伸びだ。東日本大震災以降は自粛ムードが続いて苦戦していたものの、6〜8月は昨年対比で120%ほども増えている。「足もとでは、さらに大きな伸びを見せている」(田路正会長)という。震災後に絆の大切さが見直され、婚活ビジネスが活況となっている証拠だ。

 さらに特筆すべきは、シニア層会員(50歳以上)の増加である。上半期における入会者は、前年対比155.8%の増加。「これからの人生を、相性が良いパートナーと過ごしたい」(担当者)というシニア層のニーズは、価値観マッチングシステムと親和性が高いかもしれない。

 ということで、今回はツヴァイの説明会に出席したレポートのようになってしまったが、結婚サービス業界大手の動向は、少なからず我々の婚活事情にも影響してくる。彼らの動向に、今後も注目する必要があるだろう


さすがダイヤモンドだ、スパとは違うな…って、へへっ、スパごめんね。スパも面白いよ

でも、分析力とか全然違う…いやいや、スパがくだらなくって、俗物的だってことが言いたいんじゃないよ

言ってるけど…

実は私もこの記事を書いた人と同じように、「価値観」ってものに胡散くささを感じてるんだ。
価値観が違うといってしまえば、なんでもそれまでだ。でも価値観って何?って思う。グレードの低いホテルに腹を立てていた女性が、結局は収入のそんなに多くない人を選んで、この人ならファミレスでもいいやって思ったように、変るものだと思う。
ちなみに私とだんなは価値観全然違うと思う。
離婚だーーーーーと思うときもないではないが、20年以上続いてる。だんなが定年退職したら、価値観の違いで離婚かも…  でもそれって価値観が原因か?

なんか価値観、いいように使われてるぞ
posted by みょうみょう at 16:30| Comment(0) | 新聞・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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