2011年11月09日

3年で辞めて何が悪い

今週のブログテーマ】今回のテーマ:七五三

七五三現象なるものをご存知か?いい大人が千歳あめをなめたり、おでこに赤いハンコを付けたりする流行現象ではない。
入社した会社を3年以内に辞めてしまう比率を学歴別に表したもので、中卒で7割、高卒で5割、大卒で3割だそうだ。就活の学生が「自分は何がしたいのか」「何が向いているのか」を考えても、企業側が「何を求めているのか」を把握できなかったという背景があり、視点を変えて言えば、現代ではそれほど採用する側と採用される側のミスマッチが浮き彫りになっている、ということだ。先月の新聞記事より。

そういえば、『若者はなぜ3年で辞めるのか』という本があったが、そうとう売れたらしく(私は読んでいないが)アマゾンには200以上のブックレビューがあった。ほとんどが星5、4である。今どきの若いモンはすぐに仕事辞めて〜という内容ではなく、(私はてっきりそうだとばかり思っていた)年功序列の悪癖が書かれているようだ。レビューをいくつか紹介する。ちょっと長いが全文のせる。

タイトルの前半だけ見ると、「最近の若者はすぐ会社を辞める。我慢がない。」という
聞き飽きた説教を述べる本かと思ってしまうが、『年功序列が奪う日本の未来』とある通り、
日本の企業に根付いた年功序列の悪しき体制を鋭く、かつ冷静に批判している。

年功序列が生きていた時代と、
その腐った体質だけが残り、勤め続けても決して未来は約束されていない今とは
根本的に違うという事実の指摘に、拍手を送りたい。
私も若者の一人として抱いている率直な感想だが、
何となく会社に入って無難にこなしていれば出世でき、将来も安泰だった時代は簡単だったと思う。
今は就職に当たって細かな自己分析が要求され、学生なりに真剣に自分と向き合い、
どんな理由でどの会社に入って何がやりたいのか、自分には何ができるのか、を突き詰めて考え抜き、
面接の場で見事にそれを表現しきった者だけが内定を得る時代。
そのくせ入社してみたらそれだけの能力を生かす場も与えきらない、会社という不可解な存在。
ミスマッチの原因も入社した側にばかりあるとは言えないのではないだろうか。
入社するに当たって大した志望動機も求められなかった先輩方には理解できなくて当然かもしれないが。
タイトルには「3年」とあるが、今はもっと早く転職を考える人も少なくないと思う。
かく言う私も2年4ヶ月で退職したクチだ。
本当は3年ぐらい経験してみないと仕事の内容も会社の体質も、自分がそこに合うかどうかも
わからないというのは一理あるし、私自身ももともとは「最低3年」と思って入社した。
しかし想像すらしていなかった過酷な現実が待ち受けていたのも事実で、
正直、あと8ヶ月ねばっていたら死んでいたかもしれない。

今の若者には我慢がない、という人がいる。私ももちろんそれは否定しない。
しかし我慢をすれば報われた時代と、我慢のツケを自分の命で払わなければならない今とは
同じ次元で語れるはずもない。
私に言わせれば、結果の出ない我慢など無駄でしかない。我慢そのものを美徳とする時代は終わったと思う。
もはや根拠のなくなった「最低3年」に縛られてはいけない。正しい決断を下すのが早くて悪いことはない。

就職にしろ転職にしろ、巷で飛び交う常識論、原則論を鵜呑みにしていては、
決して幸福はつかめない時代だと思う。何が事実で何が幻想かを考えるのは自分自身。
これは大変厳しいことではあるが、避けて通れぬ道だ。自分の幸せを決めるのは自分しかいないのだから。



私は金融系の会社で営業を担当していますが、バブル崩壊の余波はいまだに根強く、私を含め30〜40才ぐらいまでで管理職の一歩手前で足止めをくらっている人が何人もいます。10年位前までは、係長クラスぐらいまでならほとんど自動昇格していたらしいのですが、私が中途入社してきた頃から雲行きが怪しくなり、現在では夢物語と化しています。

その頃は離職率も大変低かったらしいのですが、こんな現状を見越してか私の所属する部署では2年目の新人が7名中3名がすでに辞めている始末。部長以上のほとんどを占めている本社出向組や昇格の足止めを喰らっている連中は、やる気0状態。新人をひっぱたいてなんとか目標数値をクリアさせていますが、昇格という人参が実際はぶらさがってないことに気づくのにそう時間はかからないでしょう。ましてや、社内営業にたけてる連中(要はゴマスリ)しか昇格させないような当社に新人が居つくこと自体が奇跡なのですが、平和ぼけしている管理職には全くそれが見えていません。

なんだか会社のグチになってしまいましたが、本書の中で語られていることは全て真実です。おそらく名前の通った大会社ほど、「老人のために若者がコキ使われる」度合いが高いことを肝に銘じておかなくてはなりません。こんなハズじゃなかったと入社してから気づいても遅いのです。筆者が文中で結論づけている年功序列と成果主義を両立させている会社などほとんど日本には存在しません。

「成果主義の崩壊」で筆者が頻繁に使っていた英単語を今回も使ってほしかった(MBAかぶれの文章みたいで変なリズムがあった)のと、実在の人物への取材が中心で客観的な統計データに基づいていない点に科学的根拠の薄さを感じたが、読み物としてはかえって面白くなったことを感想として付け加えておきます。


入社する側と企業のミスマッチ説は間違ってはいないと思う。甘い考えで入社する人間は「今も昔も」いて、というかむしろそういう人のほうが多いだろう。皆が高い志を持って入社してくるなどと考えているおめでたい経営者はいないはずだ。(たぶん)だが、ミスマッチ説があまりに幅を利かせすぎていると思う。そんな単純な話ではないと思う。私自身、職は続かないほうで、今の介護職が最高の5年(近々辞める予定)で、その前は3年半だった。せいぜい3年がいいところだ。私の場合辛抱がない、飽きっぽい、という欠点が一番なのだが…ただ、ここ10年ほど、年配の人と働いていると、ブックレビューにあるようなことを私自身感じるのだ。埋まらない溝というのは存在する。話せばわかるではないのだ。永遠に平行線なのだ。生きた時代、育った時代が違うことで、決して理解できないことがあるんだということがわかる。新しく入社してくる若い子たちのことを、ゆめゆめ理解できるなんて思わないようにしないといけない。この議論は終わりがない。強制終了する。
seesaaのテーマを勝手に変更してすんません。
posted by みょうみょう at 19:46| Comment(0) | ブログテーマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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